代表挨拶

ご挨拶

一般財団法人医学物理士認定機構 代表理事

 このたび、山田章吾先生のあとを継ぎ、本機構の代表理事を仰せつかりました。わが国における医学物理士認定制度の歴史は古く、1987年に第1回の認定試験が行われました。その後、放射線治療の発展は目覚ましく、優れた医学物理士を育てる必要性が高まり、医学物理学会と日本医学放射線学会と日本放射線腫瘍学会が結束して、2009年に本機構が創設され、厳格かつ医療現場に沿った認定制度を構築しました。その後、山田章吾先生をはじめとする諸先輩のご努力と、関係各位の大いなるご支援とご鞭撻のおかげで、優れた医学物理士の認定を粛々と行って参ることができました。私としては、浅学菲才でございますが、そのような流れを途絶えることのなきよう、努めて参りたいと思っておりますので、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

 医学物理士には、特殊な知識と力量が求められます。その人が適格な力量を有していることを第三者が証明することは、その仕事の結果を利用する者にとって、信頼性を判断するために極めて重要なこととなります。それぞれの人が、国際的にみて、医学物理士(Medical Physicist)として妥当な基準に照らして力量があることを、第三者である本機構が評価し証明するために、我々は、いろいろな方面の試験を行っております。また、医学物理士の技能・技術が一回認証されれば、それで終わりというものではありません。本機構では、各医学物理士の技能・技術が維持されているかを、定期的に確認しています。
医学物理士は放射線医療の中で、いろいろな業務がありますが、最もそのニーズが高いのは癌に対する治療分野であります。わが国のがん対策については、がん対策基本法(平成18年法律第98号)及び同法の規定に基づく「がん対策推進基本計画」(平成24年6月8日閣議決定、以下「基本計画」という)に則り、着実に推進されております。さらに、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるように、がん診療連携拠点病院等の整備がなされ、平成26年1月10日に厚生労働省健康局長通知にて「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」(以下「指針」という。)として、がん診療連携拠点病院、特定領域拠点病院、地域がん診療病院など、がん患者を診療する病院のあるべき姿が通知されました。がん診療連携拠点病院等の推薦に際しては、各病院がこれらの指針に沿っているかどうか、が問われます。

 この中で、II 地域がん診療連携拠点病院の指定要件として、1 診療体制 (2)診療従事者②専門的な知識及び技能を有する医師以外の診療従事者の配置 に関して、医師、診療放射線技師、看護師の他に、「専任の放射線治療における機器の精度管理、照射計画の検証、照射計画補助作業等に携わる常勤の技術者等を1人以上配置すること。なお、当該技術者等は一般財団法人日本医学物理士認定機構が認定を行う医学物理士であることが望ましい。」という指針が出されました。我々としては、責任をもって、医療倫理をわきまえ、医学物理を正確に理解し、精度管理等の技術に優れた医学物理士を認定していくことを、ここに誓います。

医学物理士認定機構
代表理事
白土博樹